「皇貴妃の宮廷」第１２話

皇太后は小宛（しょうえん）を宮殿に住まわせるにあたって、三つの条件を出しました。
住まいは今の南苑にして、妃嬪たちと一緒に住まわせない。
これは妃嬪たちとの争いを避けるためという理由があります。
二つ目は、勝手に封号を与えないこと。皇貴妃の宮廷 DVD
ただし、皇太后と相談するなら、答応までの範囲なら認めてもいい、と言います。
「わかりました。母上と相談します」

そして三つ目の条件は、
「菫小宛との間に、決して子はもうけぬこと」
と皇太后は言い切ります。
「これが最も重要な条件よ」
その理由は分かるわよね？特工皇妃楚喬傳 DVD
と、皇太后は尋ねます。

皇帝はうなずき、軽率なことはしない、と改めて誓います。
近々、皇太后に会わせる、と皇帝がいうと、皇太后はそれを止めます。
「皆から、私が入宮を認めたと思われる」

では、小宛が満州族に籍を移せば会ってくれるか、と皇帝は尋ねます。
その時になったら考える、と皇太后はそう答えるだけです。
「でも、移籍させるのは当然のことよ」外科風雲 DVD
皇太后はやはりこだわっているのです。

小宛が籍を移せば、宮中の騒動もおさまるやも、と皇太后は淡い希望を抱いています。
今日の約束を必ず守ること、と皇太后は念を押します。
それを破れば宮中が乱れに乱れます。
「決して忘れないで。皇貴妃の宮廷 DVD
すべてはあなたの帝位を盤石にするためなの」

「天下の主なのだから、国のことを第一に考えなさい」
「母上の教えをしかと肝に銘じます」